- ウェルスナビのリスク許容度のおすすめを知りたい
- リスク許容度別の運用商品を知りたい
- 運用時の注意点を知りたい
WealthNavi(ウェルスナビ)ではリスク許容度別に資産運用を行うことができます。
全自動での資産運用がウェルスナビの特徴ですが、リスク許容度の内容や運用時の注意点なども把握する必要があります。
そこで今回は、リスク許容度別の概要や運用時の注意点を交えて、リスク許容度の選び方を解説していきます。

どのリスク許容度が自分に合っているかがわかります

ステテコ
- 資産形成・投資が趣味の理学療法士
- 「よりお得に資産形成を目指す」方法を発信
- 貯金0円→総資産300万円到達
どのようにリスク許容度を選ぶ?
リスク許容度が 高い運用方法 | リスク許容度が 低い運用方法 | |
特徴 | 株式中心のポートグラフ 価格変動が大きい | 債券中心のポートグラフ 価格変動が小さい |
おすすめの人 | ・ハイリターンを狙いたい ・価格下落時に対応できる | ・手堅く運用をしたい ・価格変動に一喜一憂してしまう |
リスク許容度が大きいほど、リターンも高まるため同時に資産変動のリスクも高まります。

経済状況や心の余裕に合わせて選択しましょう!
また、長期での資産形成が主な目的ですが、なかには短期〜中期でサービスを利用したい人もいると思います。
その際は、リスク許容度が低い運用方法の方が価格変動の振り幅が少なく安定しています。
ウェルスナビのリスク許容度とは?
リスク許容度とは、中長期的な資産形成を目指すにあたり、どの程度の不確実性を受け入れるかを示したものです。WealthNaviでは、リスク許容度を1~5の5段階でご用意しており、数字が大きいほどリスクが高くなります。
リターンを得るには、リスクを受け入れが必要ですが、許容度は自身の経済的状況や資産運用の考え方などによって異なります。

一番は自身の余裕のある範囲で決めることです
ウェルスナビの構成銘柄はETF(上場投資信託)
ETF(上場投資信託)は、特定の市場に投資するための使い勝手の良いツールとして、世界の機関投資家や富裕層に用いられています。
ウェルスナビでは、米国株・日欧株・新興国株・債券・金・不動産の6つの種類の銘柄で構成されます。
種類 | 銘柄名 | 運用会社 | 連動指標 | 特徴 |
米国株 | VTI | Vanguard (バンガード) | CRSP US Total Market Index | 米国株式市場の大型株から小型株まで(約4,000銘柄)を網羅 |
日欧株 | VEA | Vanguard (バンガード) | FTSE Developed All Cap ex US Index | 米国を除く、欧州やアジアなどの先進国の株式(約4,000銘柄)をカバー |
新興国株 | VWO | Vanguard (バンガード) | FTSE Emerging Markets All Cap China A Inclusion Index | 中国・台湾・インドなど、成長著しい新興国の株式(約5,300銘柄)をカバー |
債券 | AGG | BlackRock (ブラックロック) | Bloomberg US Aggregate Bond Index | 米国の国債・社債などに連動し、安全性が高い債券 |
TIP※1 | BlackRock (ブラックロック) | ICE US Treasury Inflation Linked Bond Index | 米国政府が発行する物価連動債に投資する商品 | |
金 | IAU | BlackRock (ブラックロック) | LBMA Gold Price | 金に投資をするETF、経費率が安いのが特徴 |
GLD※2 | State Street (ステートストリート) | LBMA Gold Price | 金に投資をするETF | |
不動産 | IYR | BlackRock (ブラックロック) | Dow Jones U.S. Real Estate Capped Index | 米国の不動産市場に投資するETF |
※1 2023年10月4日以降、新規購入停止
※2 2022年11月1日以降、新規購入停止

それぞれの分野のトップクラスの銘柄で構成されています
また、現在の取扱銘柄がいつまでも最良とは限らないため、原則1年ごとに見直しも行なっています。
ウェルスナビが選ぶETFのポイント
資産クラス全体に連動している
資産形成には市場の全銘柄に時価総額の割合で投資することが、最も効率的であるといわれています。
ウェルスナビでは、市場の全体的な動向を示すパッシブ型インデックスに連動するETFのみを対象としています。
純資産総額が大きい
純資産総額が大きいファンドは、機関投資家や富裕層などの多くの投資家に選ばれている目安になります。
反対に、純資産総額が小さいファンドは償還リスク(上場廃止リスク)があり、投資効率の低下にもつながります。
ウェルスナビでは、純資産総額が十分にあり、総口数が急減少していないことを銘柄選定の条件としています。
流動性の高さ
取引量の低下は、売買の不成立や指定の価格不一致など不利益を被るリスクが高まります。
長期投資でも狙ったタイミングでの取引が望ましいため、取引量の多い銘柄を選ぶことが重要となります。
ウェルスナビでは一日の取引高について一定金額以上あることを選定条件としています。
外国投資信託の届出があること
外国の投資信託は国内で取り扱う場合の届出について、法律(投信法)で規定されています。
ウェルスナビのETFの選定では、投信法にもとづく金融庁への届出がされていることを条件としています。
低コストであること
長期的な資産形成では、コストを抑えることが重要です。
ウェルスナビではETF保有の経費率や取引の際にかかるスプレッドなど考慮し、算出されるスコアが最も低い銘柄を対象にしています。

ウェルスナビのリスク許容度別の選び方

ウェルスナビでは運用開始前の無料診断によって、自身におすすめのリスク許容度(1〜5)を決定します。
- 年齢
- 現在の年収
- 金融資産の額
- 毎月の積立額
- 資産運用の目的
- 株価が1ヶ月で20%下落した場合の対応

自身にあった投資スタイルがわかる性格診断のようなものです
自身の判断で診断結果と異なるリスク許容度も選択でき、積立額や投資期間によるシュミレーション内容も比較することができます。
リスク許容度1・2

- 債券が50%以上を占めるためローリスクの運用
- 債券のリスク:5.6%、リターン:3.4%(2024年4月時点)
リスク許容度1・2は債券中心のポートフォリオになるため、極力リスクを減らして運用していきます。
手堅く資産形成をしたい人・資産形成までの期間が短期の人に向けの運用方法になります。
リスク許容度3

- ポートフォリオの6割が株式の少し攻めた運用
- 米国株のリスク:16.8%、リターン:7.1%(2024年4月時点)
リスク許容度3は債券の比率を減らし、株式の比率を上げた(日欧株・米国株)ポートフォリオになります。
手堅く資産形成をしつつも、リターンを狙う運用方法となるため、一番バランスがとれている運用になります。
リスク許容度4・5

- ポートフォリオの8割が株式のリターン重視の運用
- 日欧株のリスク:16.7%、リターン:7.1%(2024年4月時点)
リスク許容度4・5は、株式中心のポートフォリオになります。
米国株だけに頼るのではなく日欧株の割合も増やしているため、バランスをとりつつ高リターンを狙います。
価格変動のリスクが上がるため、日々の変動に一喜一憂しない方向けの運用方法です。
利用するときの注意点
いかなるときもリスク許容度に沿って運用
ウェルスナビはロボアドによる感情に流されない運用を行います。
例えば、市場の価格変動がおきた場合、通常の人間心理であればより高い利益を優先する行動をとってしまいます。
しかし、ウェルスナビではリスク許容度に合わせての購入やポートフォリオの調整(リバランス)を淡々と行います。
これはウェルスナビのメリットでもあり、デメリットでもあります。

その場合は、自身でPFを組むことも1つの手段です
追加投資は自身のタイミングで購入できない
ウェルスナビでは積立て設定以外にも購入できる「追加投資」という機能があります。
自身で投資信託を購入する場合、自ら決めたタイミングで注文できますが、ウェルスナビではタイムラグが出る可能性があります。
また、追加購入の場合は銘柄指定ができないため、全銘柄を同等の割合で追加購入することになります。

完全自動運用なので仕方ないと思われます
頻回なリスク許容度の変更に注意
市場の価格変動の動向から、リスク許容度を変更したい場面があると思います。
リスク許容度はいつでも変更が可能ですが、公式サイトでは頻回な変更はパフォーマンス低下につながる可能性があるため推奨されていません。
運用期間中にリスク許容度の設定を変更することも可能ですが、お客様の経済状況の変化などに応じて年に1回程度の見直し(再診断)を行う以外は、基本的に変更しないことを推奨しています。

その都度売買をするとなるとコストもかかりますしね
まとめ:注意点をふまえて自身にあったリスク許容度を選ぼう
- リスク許容度が高まると、リターンに合わせて資産変動の振り幅も大きい
- 投資対象商品は厳選されているため、安定した運用が可能
- 全自動運用のためフレキシブルな対応はできない
今回は、ウェルスナビのリスク許容度について解説しました。
リスク許容度は5段階あるため、自身のライフスタイルや投資への考え方によってベストな選択ができます。
全自動で資産形成を行えるというのも魅力なので、気になる方はチェックしてみて下さい。

投資は余剰資金で行うのが大前提!余裕をもって資産形成を