- WealthNaviとTHEOの選ぶポイントを知りたい
- WealthNaviとTHEOの違いを知りたい
- ロボアド投資が気になっている
「投資に興味はあるけれど、何から始めたらいいかわからない」と迷う方も多いのではないでしょうか?
そんな方に向いているのが、全自動で資産運用ができるロボアドバイザー(ロボアド)です。
中でも「WealthNavi(ウェルスナビ)」と「THEO(テオ)」は、どちらも人気のロボアドになります。
この記事では、両者の違いから「どちらのロボアドが向いているのか?」選ぶための6つのポイントを解説していきます。

それぞれの特徴を理解し、自分に合ったサービス選びの参考にしてみてください

ステテコ
- 資産形成・投資が趣味の理学療法士
- 「未経験・投資初心者でもできる資産形成」を発信
- 貯金0円→総資産300万円到達
NISA利用してのシンプル運用なら「WealthNavi」、より幅広い分散運用なら「THEO」

ロボアドの2大サービスでもある「WealthNavi」と「THEO」はどちらもおまかせで運用ができる便利なサービスです。
投資スタイルや重視するポイントによって向いている人が異なるため、各ポイントの特徴を抑えて選択するようにしましょう。
WealthNaviが向いている人 | THEOが向いている人 |
・NISAを利用して運用したい ・安定志向かつ、リスクを避けたい ・極力手数料を抑えて運用をしたい | ・より細かく多様な分散運用をしたい ・リバランス機能が多い方がいい ・年齢や市場変化にあわせた運用をしたい |

同じロボアドでも違いがあります
WealthNaviとTHEOの比較
![]() 公式HPより引用 | ![]() 公式HPより引用 | |
利用者数 | 41万人※1 | 17万人※2 |
預かり資産 | 1兆4,000億円※3 | 2,201億円※2 |
運用開始時期 | 2016年7月 | 2016年2月 |
運用対象 | 上場投資信託 | 上場投資信託 |
対象銘柄 | 米国株式、先進国株式、新興国株式、債券、不動産、金 | 米国株、国内株、欧州株、新興国株、債券、不動産、金など約30種類 |
手数料※4 | 通常口座:1.1% 新NISA:0.693〜0.733% | 1.1% |
ポイント投資 | × | × |
NISA対応 | ◯ (つみたて投資枠・成長投資枠) | △ |
最低投資金額 | 1万円 | 10万円 |
最低積立金額 | 1万円〜 | 1万円〜 |
その他 | ・長期割あり ・NISAの利用でさらに手数料割引あり | ・手数料割引プログラムあり |
※1 2024/9/30 時点(公式HP)、※2 2024/8月時点(公式HP)、※3 2025/1/24 時点(公式HP)、※4 税込・年率表記
運用開始はほぼ同時期ですが、利用者や預かり資産に関してはWealthNaviが多い傾向にあります。
サービス内容はいずれも同じようなロボアドですが、項目によって細かな違いがあるため選択するための重要な要素になります。

その他の比較ポイントの詳細を解説していきます
選ぶときに抑えたい6つのポイント
対象銘柄の種類
WealthNaviとTHEOは、どちらも上場投資信託(ETF)を通じて複数の資産クラスに分散投資を行いますが、取り扱う銘柄の種類や数に大きな違いがあります。
資産区分 | WealthNavi | THEO |
株式 | 3種類 (米国・先進国・新興国) | 19種類 (主要な各国別株) |
債券 | 1種類 (米国債券) | 12種類 (米国債券・社債、新興国債券など) |
金 | 1種類 | 2種類 (金・銀) |
不動産 | 1種類 | 2種類 |
その他 | – | 4種類 (インフラ関連株、物価連動債など) |
合計 | 6種類 | 39種類 |
WealthNaviでは、米国株・先進国株・新興国株の「株式3種類」を中心に、全体で6種類の資産クラスに投資しています。
そのため、シンプルでわかりやすい構成となっていて、投資先を絞って運用したい人に向いています。
一方のTHEOは、インフラ関連株や物価連動債など幅広い分散投資が特徴であり、株式だけでも19種類、債券も12種類と、合計39種類の多様な銘柄に分散されています。

WealthNaviは米国中心のバランス運用、THEOは主要国で構成された分散運用です
手数料の違い
![]() 公式HPより引用 | ![]() 公式HPより引用 | |
手数料※1 | 通常口座:1.1% NISA:0.693〜0.733% | 1.1% |
その他の費用 | ETF保有コスト 年率0.07〜0.13%程度 | ETF保有コスト (運用状況等により変動するため料率・上限額等は不明)※2 |
実質手数料合計※ | 通常口座:1.17〜1.23% NISA:0.763〜0.863% | 1.1%+ETF保有コスト |
THEOの手数料以外にかかる費用についての詳細は明記されていませんが、提携するSMBC日興証券のHPでは以下の記載があります。
組入ETFが直接間接に負担する運用報酬、売買手数料等の費用につきましてはお客さまに間接的にご負担いただきます。これらの費用の合計額は銘柄、組入額等によって異なりますので、事前に料率または上限額を表示することができません。当社に開設される証券総合口座の管理手数料は無料です。
具体的な値は不明ですが、運用する銘柄がETFということを考えると、WealthNaviとほぼ同程度と考えていいでしょう。
ただし、THEOでは運用銘柄の種類の多さから手数料が高くつく可能性があります。

ETFの中で差し引かれているのであまり影響はないか?
割引制度の特徴・割引率の違い
いずれのロボアドも、資産額や運用期間による割引制度があります。
![]() 公式HPより引用 | ![]() 公式HPより引用 | ||
割引手数料※1 | 通常口座 | NISA | 0.55〜1.045% |
0.99〜1.089% | 年率0.594〜0.660% | ||
特徴 | 全体の総資産額・積立て期間によって割引率を決定 | 各PFごとの資産額・積立期間によって割引率を決定 |
一見THEOの方が割引率は良さそうですが、THEOでは「各PFの資産額ごとに割引率が異なる」という特徴があります。

上の図のような場合では、各PF(ポートフォリオ)の資産額によって割引を受けられますが、以下のようなケースでは適用になりません。
例)THEOで預かり資産250万円の場合
(グロースPF100万円:インカムPF80万円:リスクヘッジPF70万円)
- グロースPF:割引なし
- インカムPF:割引なし
- リスクヘッジPF:割引なし
反対に、ウェルスナビでは全体の総資産額によって割引率が変わるため、積立て期間にもよりますが最大0.90%(税込0.99%)まで割引の適用になります。
例)WealthNaviで預かり資産250万円の場合
- 0.98%(税込1.078)〜0.90%(税込0.99%)まで割引
- 半年ごとに段階的な手数料拡大

総資産額・積立期間などの詳細な条件によっても変わるため注意です!
NISAのサービス内容
THEOのNISAは、HEO投信と組み合わせたサービスであり、その中で資産を調整するという「NISAの調整機能」になります。
THEOでは、NISAを利用したい場合にTHEO「単体」では非課税運用ができず、ロボアド運用とは別に「THEOグロース・AIファンド(THEO投信)」をNISA口座で購入する必要があります。

非課税対象となるのは、NISA口座で運用する投資信託のみであり、通常口座で運用するTHEOは非課税になりません。
反対にウェルスナビのNISA(おまかせNISA)では全て非課税で運用でき、手数料の割引も受けることができます。


NISA対応しているのはWealthNaviの強みです
最低投資金額
最低積立金額はいずれも同じ金額ですが、開始時の最低投資金額が異なります。
最低投資金額の低さを考えると、より手軽に始めやすいのはWealthNaviになります。
WealthNaviもサービス開始当初の最低投資金額も30万円であったため、今後の動向次第でTHEOも見直しがあるかもしれません。

THEOの10万円は少しハードルが高いかも…
リバランス頻度
いずれのロボアドにも資産配分のリバランス(資産の調整)機能がありますが、その頻度やタイミングに違いがあります。
![]() 公式HPより引用 | ・半年に1回程度 ・運用ポートフォリオと比較し、5%以上乖離している資産クラスがあった場合※1 | ||||
![]() 公式HPより引用 | リバランス (投資配分を資産運用方針にあわせて調整) | 毎月 | |||
リアロケーション (投資するETFとその配分の見直し) | グロース・インカム:3ヶ月ごと | ||||
インフレヘッジ:毎月 | |||||
リクリエーション (市場の変化にあわせて配分見直し) | 年1回 | ||||
リプロファイリング (年齢にあわせて投資配分を更新) | 年1回 |
WealthNaviでは、半年に1回程度の頻度でリバランスを行います。
THEOでは、毎月のリバランスに加え、年齢や市場の変化に合わせた調整機能が多くあります。
毎月の投資配分を変更することで、市場変化に対応できるためパフォーマンスの最大化を目指すことができます。
ただし、THEOでは市場変動の際のリバランスの条件の具体性が明示されていないことに注意が必要です。

より細かな資産調整ができるのはTHEOになります
どんな人に向いている?タイプ別のおすすめ
WealthNaviが向いている人![]() 公式HPより引用 | THEOが向いている人![]() 公式HPより引用 | |
投資スタイル | 「シンプルに長期運用したい」 | 「より細かく多様な資産に分散投資したい」 |
投資経験 | 初心者~中級者向け | 初心者~中級者向け (ETFや分散投資の重要性を理解している人) |
性格 | 安定志向、リスクを避けたい 難しいことはおまかせしたい 仕組みは簡単がいい | 分散効果や資産構成に興味がある 運用の中身をある程度理解・把握したい人 |
理解度・操作性 | シンプルな方が安心 | 画面や設定は少し複雑 |
リバランス頻度 | 少なめ | やや頻回 |
WealthNaviとTHEOは、いずれも「おまかせで資産運用ができる」という点では共通していますが、投資スタイルや考え方の違いによって、向いている人も異なります。
たとえば、なるべくシンプルに始めたい初心者の方にはWealthNaviが使いやすく、より多くの銘柄に分散したい方にはTHEOの方が魅力的に感じるかもしれません。

自身のスタイルに近い項目を抑えながら、自分に合った選択をしましょう
まとめ:どちらの投資スタイルがあうかで選択しよう!
- いずれもETF中心の運用を主体としたロボアド
- NISAを活用したいなら、シンプルで始めやすい「WealthNavi」
- より幅広く分散したいなら、柔軟な運用ができる「THEO」
今回紹介したように、WealthNaviとTHEOは、それぞれ異なる特徴と強みを持ったロボアドバイザーです。
投資スタイルや目的に合ったサービスを選ぶことで、無理なく長く資産運用を続けることができます。
今回の比較を参考に、あなたにぴったりのサービスで資産形成を始めてみてください。

自分に合ったロボアドバイザーを選ぶことが、資産運用を長く続けるための一歩です