認定理学療法士とる?とらない?現役理学療法士からみたメリット・デメリットを解説

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こんな人にオススメ
  • 認定理学療法士を取得するべきか悩んでる人
  • 認定理学療法士のことを知りたい人
  • 認定理学療法士のメリット・デメリットを知りたい人

理学療法士で取得できる資格の1つである「認定理学療法士」。

理学療法士の中でもより専門的な知識を有すると証明される資格です。

この記事では認定理学療法士を取得するメリット・デメリットについて解説していきます。

ステテコ
ステテコ

現役理学療法士の視点から解説していきます!

この記事を書いてる人

ステテコ

  • 理学療法士の傍、ブログや副業を継続
  • 副業・資産形成・理学療法士向けコンテンツを発信
  • 30代、急性期病院勤務(転職2回)

取得した方がいい人・しない方がいい人

理学療法の仕事に重きを置いている人にとっては、自身の知名度の向上や学会や特定領域の分野などで信頼性向上につながります。

かたや筆者のように理学療法士を仕事の一つとしと捉えている人にはメリットになりません。

認定理学療法士取得のメリット

知名度を上げる手段の1つになる

全国的に認定理学療法士を取得している人はわずかです。

そのため、理学療法士として自身をPRする一つの指標になります。

また、協会主催の講師依頼や学会誌の執筆依頼がくることもあります。

知識の蓄えになる

認定理学療法士の試験は簡単ではなく、合格するためにはより専門的な知識が必要になります。

資格の更新要件に学会発表や講習会への参加も盛り込まれているのもあり、豊富な知識を得ることができます。

このことから自身の知識を深めることに繋がり、自信をもって患者や利用者にリハビリを提供できます。

転職に有利になる

認定理学療法士は理学療法士しかとれない資格です。

資格があるということは知識を持っているという強みにもなります。

そのため転職の際の自己PRで差別化をすることができます。

キャリアアップにつながる

資格を取得することで、キャリアアップに繋がります。

特に研究分野に重点を置いている職場では、専門的な知識があると優遇される可能性があります。

また、PT協会としては認定看護師教育を模範とし希少価値を上げていきたい思惑があるそうです。

そのため長い目でみた場合、期待できるかもしれません。

認定理学療法士取得のデメリット

取得しても給与に反映されない

現状、認定理学療法士を取得していても給与に加算されることはありません。

職場によってはインセンティブがつくところもありますが少数なのが現実です。

同じように認定とつく認定看護師や特定認定看護師は給与に加算がつく職場が多いです。

今後の理学療法士協会(PT協会)の働き次第ではインセンティブがつく可能性はありますが、現状は厳しいと思われます。

理学療法士以外での認知度が低い

理学療法士からするとよく聞く名称ですが、他職種からすると馴染みのない人がほとんどです。

影響力も強くないため、取得したことで他職種と連携がとりやすくなる可能性は少ないです。

取得までのプロセスに時間がかかる

PT協会に入会後の応募要件を満たし、試験に合格することで取得できます。

試験の要件は2022年度に改訂され、従来のプロセスが変更になりました。

最短で3年で受験可能であったのが7年に変更になったため、資格の取得まで時間が大幅に増えました。

資格の更新が大変

認定や専門理学療法士は5年毎に更新をしていかなければなりません。

資格更新に必要な条件は以下の3つ

  1. 学会発表
  2. 100点の点数獲得
  3. 更新時の研修受講

加えて資格の更新費用(10,000円)が必要になりますが、一番ネックとなるのが100点の点数です。

30分=0.5点と計算

例)開催時間が8:00〜17:00時の学会に参加した場合:8点

日本理学療法士協会のHPより抜粋

学会だけで点数取得を目指す場合、1年に2,3回参加しなければなりませんし、遠方からの参加では交通費や宿泊費もかかります。

理学療法士でもとれる転職に強い資格

現在の認定理学療法士の知名度や取得までのプロセスを考えると、メリットよりもデメリットが大きいと思います。

もちろん、認定理学療法士の資格を持っていた方がよりリハビリの質を高められます。

しかし、将来的に転職を見据えた場合、他職種でも認知度が高い別の資格がおすすめです。

資格名取得可能職種受験可能年数(最短)かかる費用更新年数更新費用
三学会合同呼吸療法認定士看護師、准看護師、臨床工学技士、理学療法士、作業療法士4年目講習会:eラーニングのみ20,000円 or eラーニング+現地 30,000円
受験料:10,000円
認定登録料:3,000円
5年毎3,500円
心臓リハビリテーション指導士医師、看護師、理学療法士、作業療法士、臨床検査技師、管理栄養士、薬剤師、臨床心理士、臨床工学技士、健康運動指導士3年目講習会:10,000円
受験料:15,000円
5年毎10,000円
糖尿病療養指導士看護師,管理栄養士,薬剤師,臨床検査技師,理学療法士3年目講習会:33,000円
受験料:22,000円
5年毎11,000円
栄養サポートチーム専門療法士管理栄養士、看護師、薬剤師、臨床検査技師、言語聴覚士、理学療法士、作業療法士、歯科衛生士、診療放射線技師6年目JSPEN会 員 12,000円/JSPEN非会員 15,000円
受験料:10,000円
認定登録料:20,000円
5年毎10,000円
腎臓リハビリテーション指導士医師・看護師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・臨床検査技師・栄養士(管理栄養士)・薬剤師・臨床工学技士・臨床心理士(公認心理士)・健康運動指導士3年目受験料:15,000円5年毎10,000円

受験可能年数は実務経験を考慮されますが、資格によっては当該資格を取得した日(免許登録日)から申請書類提出日までの年数が要件のこともあるので注意が必要です。

三学会合同呼吸療法認定士

通称、呼吸療法認定士。

呼吸器疾患領域の病態や薬物療法、栄養療法、リハビリ、人工呼吸器などの知識を深めることができます。

30年近くの歴史があり、臨床的にも知名度が十分な資格です。

心臓リハビリテーション指導士

通称、心リハ指導士。

リハビリ以外にも、心臓疾患の疾病理解や薬物療法、食事療法など、包括的に知識を深めることができます。

取得可能職種に医師も含まれていて心リハ領域での知名度も高いです。

糖尿病療養指導士

この記事では日本糖尿病療養指導士のことを指します。

糖尿病治療にもっとも大切な自己管理を患者に指導する医療スタッフです。

糖尿病指導に重要な食事療法や運動療法、薬物療法などの専門知識を持ちいてセルフケアを支援します。

栄養サポートチーム専門療法士

栄養サポートチーム(NST)の要となれる資格

患者の性別や年齢・病態や栄養状況に応じて管理計画をし、栄養を摂れるようにサポートします。

薬剤師や栄養士に着目されることは多いですが、病院や施設で重宝される資格の1つです。

腎臓リハビリテーション指導士

比較的最近できた腎臓リハビリに特化した資格です。

腎疾患や透析医療での一次予防や二次予防の生活指導に着目し、運動療法や食事療法、薬物療法などの知識を得ることができます。

生活習慣病の増大とともに、需要も増えてきています。

設立の歴史が浅いぶん知名度はまだ低いため、前述の資格を取得して余裕がある人におすすめです。

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まとめ:自身のメリット・デメリットを考えて検討すべき!

  • 理学療法士としての質を高めたい人には認定理学療法士はおすすめ
  • 現状の認定理学療法士の制度では取得に多忙な時間やお金が必要
  • 他の民間資格にも転職に有利な資格がある

私自身、認定理学療法士を目指すかどうかかなり迷いました。

しかし、自身のライフスタイルや仕事への捉え方から、メリットよりデメリットが上回るため取得しないことを選択しました。

資格を取得するのがゴールではなく、取得してからどうするのかが大事だと思います。

ステテコ
ステテコ

資格貧乏にもなりえるため、よく考えての取得をオススメします!

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